レコーディングエンジニア 宮島哲博
strings編成の録音の方法を教えて下さい。
駆け出しエンジニアさん
今度、stringsの編成を始めてレコーディングします。
6.4.2.2.2の編成です。
今まで、violinは何回かレコーディングした事はあるのですが、大きい編成は始めてです。
使用するマイクやマイクの立て方、マイクのゲイン設定など教えて頂けますか?
最近ではなかなか生で「strings」を録音することは珍しいですよね。

ここでの「strings」とは、バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバス等の弦楽器のことを指します。
さらに「6.4.2.2.2の編成」とは、
「1stバイオリン」6人
「2ndバイオリン」4人
「ビオラ」2人
「バイオリンチェロ」2人
「コントラバス」2人
スタジオでのストリングス録音においてはかなり大きな編成です。

まずはセッティングです。オーケストラを見てもご存知のように高音域担当の
1stバイオリンから順に最も低音のコントラバスまでL⇔Rで並ぶのが
一般的なので、演奏者にとってはもっとも演奏しやすいセッティングと言えるでしょう。

ただスタジオの環境によって横一列が無理ならば、チェロやコントラバスは後方にセッティングする場合もあります。
このあたりは使用するスタジオのアシスタントに事前確認をすると良いでしょう。

マイクのセッティングですが、このような大きな編成が録音可能なスタジオは限られてると思います。
だからスタジオのアシスタントも慣れていると思うので、マイク選びは並びも含めて相談すると良いでしょう。

僕だとこの編成のマイクセッティングは「1stバイオリン」に2本、「2nd」
「ビオラ」「チェロ」には1本、演奏者の真上からハイスタンドで狙います。
「コンバス」には正面から1本。以上はオンマイク。
それとは別にストリングス全体を狙うマイクはステレオで。オフマイクです。位相には気をつけて!

使用マイクもスタジオにあるモノが違うのでマチマチですが、「ノイマンU87i」 「ノイマンU67」、「ショップス」各種、「B&K」各種あたりが一般的ですね。
ゲインは使用するマイクにもよるので、25db〜50dbあたりですかね。

ストリングス奏者はモニターをヘッドホンではなくイヤホンで行うことが普通なのでクリックの漏れには注意が必要。


しかし大事なのは「駆け出しエンジニア」さんが大きな編成の録音が初めてだと言う事を素直に受け入れること。
慣れたスタジオのアシスタントなら、「駆け出しエンジニア」さんよりもセッテイングも含めたストリングスの録音には長けていると思います。
しかし今回のプロデュースやミュージシャンは「駆け出しエンジニア」さんを選んだわけです。
だから迷ったり、わからなくなったら素直に皆に相談しましょう。

頑張ってください。
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